ビリヤードのキューってピンからキリまであって、値段も安いものからめちゃめちゃ高いものまでいろいろあります。
僕自身も今使っているキューは3本目で、今は一応ハイブリッドというシャフトを使っています。(一応ハイテクシャフト)
初心者の人だと、「シャフト」「ハイテク」って何?ってなっちゃうかもしれませんが、これから説明していきますね。
マイキューを購入しようとすると、高いものを選ぶ場合もあるだろうし、参考になればいいと思って今回は経験をふまえてキューについて書いていきます。
ビリヤードキューの構造
最近のキュー(ハウスキューを除く)は、ツーピースのものが主流になっています。ツーピースとはネジで真ん中が止まるビリヤードキューで「シャフト」と「バット」を「ジョイント」でつなぐ仕様になっています。
このシャフトとバットにもそれぞれ特徴があるので説明していきます。
木で作られたビリヤードキューは湿気に弱く、曲がったり反り返ったりしてしてしまいます。
保管するときは、湿度が少ない場所に保管しましょう。
キューケースにしまう場合はシリカゲルなどの、湿気取りを一緒に入れておくといいでしょう。
ゴルフクラブのようにトランクに入れたままにしたり、温度、湿度が高い場所は避けて保管しましょう。
キューのシャフト
タップがついている先端(細い)部分で、ブリッジに通すキューの部分です。
このシャフトはテーパー(角度)がついており先から根元に向けてスムーズに太くなっています。
タップの付け根は11mmから13mm程度で、ジョイント部は30mm程度になっています。
このシャフトなんですが、ノーマルとハイテクと呼ばれる2種類があります。
シャフトの表面にトップコートが塗ってあるものもあり、すべりが悪くスムーズにストロークできない場合があります。
そういう場合は目の細かい紙ヤスリや、耐水ペーパーというヤスリで表面を滑りやすくスムーズにすることもできます。
ビリヤード場のハウスキューや、ビリヤードキューを購入するときはノーマルシャフトです。
キューを買う場合でも余分にお金を払えば、各メーカーのハイテクシャフトにアップグレードしてオーダーすることもできます。
ノーマルシャフト
主に堅い木であるメイプル(カエデ)で作られています。(カナディアンメイプルというキューもあります)
キューを買うときに確認してほしいことは、標準装備がこのノーマルシャフトなっています。
初心者のうちはドローショット、フォローショットくらいしかしませんので、ノーマルシャフトでも問題ありませんが、右、左を撞く場合、見越しが関係してくるのでハイテクシャフトをおすすめします。
ハイテクシャフト
ノーマルシャフトは一本の木から作られているのに対して、ハイテクシャフトは何ピースもの木を組み合わせて作ってあります。
シャフトはボールを撞く技術や球筋、スピン、リードに直結しますので、上達したらシャフトは自分に合ったものを選ぶといいでしょう。
見越しや、どび、キレを考えるならハイテクシャフトがおすすめですが、ずっとノーマルで打ってきた場合、ハイテクに慣れるのに少し時間がかかると思います。
ハイテクシャフトは、いろいろなメーカーが作っていて自分に合うものを選ぶ必要があります。
初めのうちはそこまで、影響が出る技術はないので、お財布と相談してキューを選ぶのがベストかもしれませんね。
キューのバット
シャフトは後でも交換できますがバットはずっと使っていくことになるので、本当に自分が気に入った物を選ぶといいでしょう。
握りの場所(グリップ)にはラップが施されていて、糸巻きだったり、ゴムで握りやすく滑りにくくしてあります。
糸巻きは主にアイリッシュリネン。
1本の木から削りだすものと、いくつかのピースを組み合わせて作ったものがあります。
ラップの下にはインレーという飾りを掘り込んではめ込んだ模様がちりばめられています。
バットのバンパーをはずして、ウエイトをつけることによってキューの重さを変えることができる造りになっています。
バットは重さやデザインがメインになるので、気に入ったバットを買って後からシャフトを変えるなら、後悔しないデザインのものを買ったほうがいいでしょう。
各メーカーによって色使いやデザインに特徴があり、自分が持ちたいキューを選ぶと愛着がわきます。
バットはインレーや装飾をはめ込んだ後に、ニスなどで艶出ししてあります。
プリントされたものでなければ、多少ぶつけても装飾が取れたりすることはありませんが、大事に使いましょう。
どちらのキュー?
初心者の場合どちらでもいいと思いますが、2種類の違いを説明していきます。
プロダクションキュー
プロダクションキューは大量生産されているモノで、安いものだとハウスキューとしても使われていたりします。
このプロダクションキューは1万円以下で買えるものもあるので、初心者やちょっとビリヤードをするという人にはいいかもしれません。
アメリカ人でも毎日ビリヤードをしたり、トーナメントに参加するような人は高価なキューを使っていますが、遊ぶ程度の人はほとんど1万円以下のプロダクションキューです。
インレー部分がプリントされているものもあり、ぶつけたりすると柄がはがれてしまうこともあります。
ビリヤードを初めたばかりのころは、そこまで技術が追いついていないと思います。
あまり性能を気にせず安いもので気に入ったデザインを選ぶのもアリだし、続ける気があるなら、気に入った高いバットを買って後からシャフトを変えるのもアリです。
いきなりすごい高額なキューを買ってもいいですが、まず練習をして実力をつけましょう。
カスタムキュー
デザインやパーツをオーダーして作るオーダーメイドのキューで、装飾も材料からいろどりまで凝ったものが多く、手芸品や芸術品に近いものです。
専門の職人もいるほどで、カスタムキューの値段は高くなります。
プロダクションキューの高価なものがあれば性能、装飾ともに問題がないので、初心者がカスタムを買う必要はあまりないでしょう。
趣味として続ける意思がある人は、カスタムキューを買ってしまってもいいかも。
いい道具を持つとやる気が出るし、格好から入る人もいますしね。
もちろん自分がどうしてもカスタムが欲しいなら買っても問題ありませんし、使用できます。
シャフト
各メーカーやキューによってジョイントタイプが違います。
・3/8インチ10山 フラットジョイント
・5/16インチ18山 フラットジョイント
・5/16インチ14山 パイロテッドジョイント
・ユニロックジョイント
・ラジアルジョイント
いくつかの有名なジョイントを集めてみました。
シャフトを変えるときにジョイントが合わなければ、はまらないので使えません。
最近では各メーカーからジョイントに合わせたシャフトが出ていますが、キューを買う前にジョイントは必ず確認してください。
確認したうえで自分のキューのバットのジョイントは覚えておきましょう。
ビリヤードキューのメーカー
ビリヤードのキューを作っているメーカーもたくさんあります。
リンク
メーカーによってジョイントが違うので欲しいシャフトとバットのジョイントが合うのか、必ず確認しましょう。
キューを作っているメーカーは多数あります。
いろいろなキューを見ているだけで楽しくなってしまいますが、初めはあくまで自分が気に入るものを選びましょう。
各メーカーからシャフト、バットともに様々な種類が出ています。
先ほども書きましたが、ノーマル、ハイテクのシャフトで太さも細いものからノーマルの物まであります。
バットは気に入った柄だけでなく重さ(oz)が表示されていますので、好みの重さのものを選びましょう。あとで重くすることもできます。
バット、シャフト、ジョイント、タップの4点をキューを購入する前に確認しましょう。
僕が初めに持ったマイキューはプレゼントでもらったものでした。
重さが21oz(オンス)だったので重たくて振り回すことなく撞くことができていました。
初心者の場合、テイクバックした時に静止できないことが多いので、重いキューのほうがショットが安定しやすいのです。
その後プロダクションキューの安いキューをしばらく使っていましたが、ジョイントがよくなかったことやバットのデザイン、シャフトも変えたくなったので、買いなおしました。
現在はLucasiのLZ2004NBというモデルのバットにLucasiハイブリッドスリム(11.6mm)ユニロックというシャフトをつけて使っています。タップはKamuiでジョイントはユニロックです。
良いキューを使えば、自分の能力を最大限に発揮できるのは間違いありません。
プロも当然、ハイテクシャフトを使っている人が多いです。
ただ、はっきり言うと、キューで実力が上がるわけではありません。
上手な人ならハウスキューでも簡単に撞ききり(マスワリ)します。
でもマイキューを持つと愛着がわきますし、ビリヤードがしたくなって足がビリヤード場に向きます。(僕の場合は台を持っている友達の家に足が向く)
結果的に練習して上手になるんです。
趣味としてビリヤードを始めたなら、マイキューは持ったほうが絶対にいいです!
お財布と相談して、重さやジョイント、デザインを確認してパートナーとも言える自分のビリヤードキューを見つけてください。
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