アメリカで60ガロン(227.125ℓ)の水槽3個使ってエンゼルフィッシュ15匹ほど飼っていました。
100匹ほど繁殖させて、ペットショップでディスカス6匹と交換してもらいましたが、ディスカスは諸事情により繁殖を断念したので、エンゼルフィッシュについての説明をします。
種類も多数あるので選択肢が多く、育て方を知っていれば繁殖させることもできます。
今回はエンゼルフィッシュ育てる準備から、繁殖まで体験をもとに紹介していきます。
エンゼルフィッシュの水槽や、道具は?
エンゼルフィッシュは成長すると15センチほどになります。ほかの魚と違い、ひれが上下に大きく横だけでなく縦にも15センチほどになりますので水槽は横の大きさだけでなく高さも必要になります。
できれば横も高さも60センチ以上あるものがおすすめで、この大きさならば、3,4匹くらいまでは飼育できます。初めてエンゼルフィッシュを育てるのであれば、これくらいのものから始めてみましょう。
セットであればそのまま魚を飼うことができますが、自分で水槽を選んだ場合は、大きさにあったヒーター、水温計、フィルター、エアーポンプを準備しましょう。
ブリーダーをしたいなら、ネットで仕切り(ディバイダー)を買うとペアになった魚が、安心して卵を産めますよ。
魚をすくう網も忘れずに。できれば、水を吸うポンプを用意しましょう。100円ショップなどで買うことができます。
エンゼルフィッシュの好む環境
細かめの砂利を敷き詰めて、水草や石などで隠れる場所を作りましょう。
ただし砂利を入れるとフンがたまりやすいのと、赤ちゃんが孵化すると挟まっちゃうので、卵を産ませるなら、砂利なし。砂利入れるなら卵は別の水槽で孵化させてください。
エンゼルフィッシュは弱酸性の水で水温は26℃から28℃程度を好みます。
30℃までは問題ありあせんが、急激な環境変化はストレスになりますので、温度を変える場合は、1日1℃ずつまでにしましょう。
水槽の中をレイアウトする際、ひれが引っかからないように気をつけてください。
ネオンテトラやほかの魚を飼うこともできますが、その場合水槽は大きいものを使用してください。
エンゼルフィッシュは縄張りを気にする特徴があるので混泳あまりおすすめはしません。
コリドラスなど水槽下部で生息するものなら比較的平気です。
エンゼルフィッシュの病気
かかりやすい病気として、白点病や尾ぐされ病があります。
もしエンゼルフィッシュが病気にかかってしまった場合、水槽から出して隔離してください。
水温を通常より1日1度ずつ上げてください。30度以上にはしないでください。
新しく魚を買ってくるとこの病気が蔓延することがあるので、魚を買う(もらう)前によく状態とお店の水質を見たほうがいいです。
薬(メチレンブルー)を入れる場合、フィルターははずしてください。フィルターのよいバクテリアも駆除されてしまいます。このバクテリアがいなくなると大変ですよ。
新しく魚を買ったときは、メインの水槽にいきなり入れないで、2,3日この薬を入れて
病気抜きするのもありです。元気そうなら薬は薄めにしときましょう。
病気になる原因として、水質悪化や、生き餌からの寄生虫感染があります。
エンゼルフィッシュに限らず熱帯魚を飼う場合、1週間に1度、水槽の3分の1程度の水をかえましょう。
砂利の上の排泄物をポンプなどで取り除いてあげましょう。
オスとメスのペアができた場合、別の水槽に移して産卵させる方法もありますのでお好みのレイアウトで大丈夫です。
エンゼルフィッシュの餌
1日に2,3回食べ残さない程度与えてください。
エンゼルフィッシュは赤虫、イトミミズ、小魚、魚卵、エビなどを好む肉食性です。
ドライの主食用フレークだけでも、エンゼルフィッシュは成長しますし色もきれいに出ます。
基本ドライのみで大丈夫で、水槽さえ大きければ立派なエンゼルに育ちます。
ブラインシュリンプ(シーモンキー)の卵が、ペットショップやホームセンターで300円ほどで売っていますので育てて、エンゼルフィッシュに与えるのがおすすめです。
アメリカの生き餌を使うと病気になる率高かったので、ブラインシュリンプを卵から孵してペットボトル3個くらい使って、1週間ごとに少しずつ孵化させて餌にしてました。
シーモンキーは塩水で育てるので、網ですくって洗ってから与えてください。
産卵させた場合、稚魚の餌として使いやすいので便利です。
稚魚にシーモンキー食べさせると、「ピラニアか!」っていうくらい、追いかけまわして食べるからめっちゃ楽しいですよ。
縄張り争いなどで負けて餌を食べなくなってしまったエンゼルフィッシュは、別の水槽に離してあげてください。
エンゼルフィッシュの産卵
オスとメスのペアができると、一緒に寄りよって泳いだり、周りに魚が来ると攻撃したりします。
縄張りを確保した後、産卵場所を探し始めて口でつついて掃除を始めます。
ペアの2匹を隔離するか、大型水槽ならば仕切りなどで、ほかの魚が近づかないようにしてあげるとよいでしょう。
板状の石などを入れてあげると卵を産みつけた後お世話しやすくなります。
エンゼルフィッシュは1回で500個程度の卵を産みます。始めは透明な卵で、受精に失敗したりだめになってしまうと真っ白になります。
正確な頻度は固体によって違うので、うちの場合2ヶ月に一度の割合で3回ほど産卵しました。
多いとき毎月産んでて、子供用水槽が足りなくなって35ℓの水槽買い足しました。
一度の産卵で20~50匹ほど成魚まで育つこともあります。
卵の孵化
産卵後にメスが卵を口で掃除しますが、安全ではないと判断したりストレスがあると食べてしまいます。
ペア以外の魚がいたりオスが食べ始めちゃうと、メスも危険を感じて食べ始めちゃいますので、できれば産卵後オスの受精が終わったら、卵を移しかえたほうがいいです。
卵と親を引き離す場合、弱いエアーを当ててあげると孵化しやすくなります。水温は少し高めの28度が適温です。
強いエアーでボコボコさせると孵化した稚魚が上まで運ばれて水のない壁にくっついちゃって、残念なことになるので弱いエアーにしましょう。(調節できなかったので輪ゴムでホース縛って弱くしてました。)
3日から1週間ほどで孵化します。卵黄の重さで水槽底にいる状態から、泳げる状態になるまで餌は必要ありません。
卵黄あるうちはデメキンの目玉がないみたいな形で水槽の底でぴちぴちしとります。
泳ぎ回るようになったら細かく砕いたドライの餌か、小さいブラインシュリンプを与えてください。ものすごい勢いで食べます。←まるでピラニアのようです。
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ブリーダーの要点
エンゼルフィッシュを飼う数で水槽の大きさを決める。
好みやすい環境を作り、ほかの種類の魚をあまり混泳させない。
病気にならないように水をこまめにかえて、水質を保つ。
餌は生き餌でもドライでもよいが、適量を与える。
卵の状態や、親の行動を観察して産卵、孵化しやすい環境を作る。
エンゼルフィッシュは観賞用熱帯魚の中でも比較的育てやすい種類です。大きさも程よくゆったりと優雅に泳ぎ5年ほど生きる魚です。楽しみながら飼育でき満足感も得られます。
グッピーは直接子供を産みますがエンゼルは卵からなので、小学生くらいのお子さんがいる親子が育てるのには教育的にも、バッチリですよ。
孵化した稚魚から育ててみるのも違った経験を得られますし、機会があればぜひエンゼルフィッシュを育ててみてください。
好みやすい環境を作り、ほかの種類の魚をあまり混泳させない。
病気にならないように水をこまめにかえて、水質を保つ。
餌は生き餌でもドライでもよいが、適量を与える。
卵の状態や、親の行動を観察して産卵、孵化しやすい環境を作る。
エンゼルフィッシュは観賞用熱帯魚の中でも比較的育てやすい種類です。大きさも程よくゆったりと優雅に泳ぎ5年ほど生きる魚です。楽しみながら飼育でき満足感も得られます。
グッピーは直接子供を産みますがエンゼルは卵からなので、小学生くらいのお子さんがいる親子が育てるのには教育的にも、バッチリですよ。
孵化した稚魚から育ててみるのも違った経験を得られますし、機会があればぜひエンゼルフィッシュを育ててみてください。
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