上手な人のプレーを見ると、カッコいいフォームでポンポンと連続で的球を落としていくので、簡単そうに見えます。
しかしその上手な人も上達するまでに何年もかけて練習をしてきたからこそ、それだけ上手くなったんです。
センスでパパッと上手になったという人もいるかもしれませんが、ある程度のところで行き詰って成長が止まってしまいます。
ビリヤードが上手になる方法は「基礎をしっかり覚える」「継続して練習する」ことです。
ビリヤード場でアルバイトしている学生さんで上手な人が多いのは、「継続して球を撞いているから」なんです。
ビリヤードの基本はボールの真ん中を撞く
手玉の真ん中(上下左右にぶれない)をきちんと撞くことによって、狙った方向にまっすぐボールを打ち出すことができます。ボールの真ん中を撞くことは基本中の基本なのですが、結構むずかしいのでまっすぐ打てていないと、ある一定以上に成長できなくなります。
基礎のフォームや打ち方をこれから説明しますので、覚えてしっかりボールを打てるように練習しましょう。
・フォーム(スタンス)
・ブリッジの作り方
・キューの握りかた
・ストローク
・ブリッジの作り方
・キューの握りかた
・ストローク
この4点はビリヤードにおいて「ボールを撞く」ための基本です。しっかり身につけましょう。
フォーム(スタンス)
ビリヤードではフォームがしっかりしていなければ、まっすぐボールが打てないので、正しい構えを覚えておきましょう。ボールを打ち出す方向に対して正面を向いて真っ直ぐ立ち、体の位置を決めます。
まず利き足を外側に45度開いて、反対の足を半歩前に出します。
この状態が肩幅より少し開いたくらいなのでいつもこのスタンスにできるよう覚えておきましょう。
前に出した足はつま先をボールの進行方向に必ず向けてください。
両足に均等に体重をかけて両膝を少し曲げた状態で下半身を安定させるのがコツです。
足を開きすぎたり閉じすぎている人もいれば、ひざがつっかえ棒のように伸びきっている人も見かけます。
そうならないように注意しましょう。
ブリッジの作り方
ブリッジは時と場合によって使い分ける必要があるので、基本の3種類を覚えましょう。いろいろなブリッジをする人もいますが、基本以外は慣れてからでいいでしょう。
”スタンダードブリッジ”
ビリヤードの基本のブリッジで最も安定してボールを打てるので、しっかり抑えておきましょう。利き手の反対側の手をテーブルに乗せて、親指はまっすぐで人差し指を丸くする感じで輪を作ります。
中指、薬指、小指を広げて3本指と手のひらをテーブルにつけます。
中指と先ほど作った輪の親指をつけて手が動かないようにがっちり固定します。
この輪にキューのシャフトを通すので、シャフトがスムーズに前後に動かせる輪のサイズを覚えましょう。
シャフトが左右上下にぶれない強さで輪を固定しつつ、シャフトが滑りやすい適度な強さでブリッジを作るのがコツです。
"オープンブリッジ”
利き手の反対の手をテーブルに置いて親指を除く4本指を広げて山型にします。浮かせた親指と人差し指をくっつけて溝を作ります。
この溝にキューを乗せて前後にスライドすることでショットが打ちます。
ブリッジの高さを作ったり、手玉の手前に障害などがある時に便利なブリッジです。
左右にはずれにくいですが、上下にぶれてしまうことがあるのでキューの握りやインパクトがコツになってきます。
”レールブリッジ”
このブリッジは手玉がクッション(エプロン)に近くレールの上でブリッジを組まなくてはならない場合に使います。親指を手のひらの中に入れて4本指を広げてレールの上に固定します。
人差し指とレールで輪を作りキューを通して打ちます。
このブリッジを使うことで角度をつけずに手玉を打ち出すことができます。
もう1つは四本指で支えて、人差し指と中指の間にキューを通し左右にぶれない強さで固定して打つ方法もあります。
ブリッジは台やレールの上にしっかり固定してブレないことが基本です。
しっかり固定した上でスムーズにシャフトが前後できるようにしましょう。
キューの握りかた
ビリヤードのキューのグリップ部分は滑らないように作られていて、糸が巻いてあったりゴムでできています。その加工されているのが握る場所ですが、重心の少し後ろ目を握るのがコツです。
利き手でキューは握るのですが、肩から肘までは固定します。
肘の角度は約90度で人差し指と中指の上に乗せて後の3本は軽く握る(添える程度)でキューを持ちます。
手首はほとんど動かさず、グリップ側の脇を閉めて、おなかにくっつくくらいで前後にキューを動かします。
ボールを撞く瞬間(インパクト)にグッと握る感じで撞くのがコツです。
キューを前後に動かすときは固定しているブリッジと肩以外の力は抜きましょう。
ストローク
ビリヤードの基本のまっすぐ撞くのに大切なのはストロークです。キューを握った肘を支点にして、前後に振り子の要領で動かすことをストロークといいます。
グリップはフラフラとリラックスした状態で握り、脇を閉めてキューを水平にしましょう。こうすることで上下にぶれずに打ち出せるようになります。
常にテイクバック(後ろに引く)とインパクト(球を撞く瞬間)が水平になるようにしましょう。
テイクバックはゆっくり行い、振り子の要領でスムーズにキュー前に突き出して打ちます。
テイクバックした時に一度止めるくらいの感覚で、そこからブランコが下がっていくように自然に前に撞き出してみてください。
力を入れて早くキューを前に突き出すのではなく、キューの重さが振り子の原理によって前に出る感覚で行うとスムーズなストロークになります。
急いで撞こうとしたり、無駄に力が入らないようにするのが重要!
ストロークの練習方法
打った後にキューを突き出した状態で止めます。
きちんとボールの真ん中を撞けていれば、バンクで跳ね返った手玉がキューの先端に当たりボールが止まります。
キューの先端に当たっても止まらず左右にそれている場合、真ん中を撞けていないので、できるようになるまで練習しましょう。
横のバンクでできるようになったら、縦の長い距離で練習しましょう。
もう1つの方法はビリヤードのプロがおすすめするストローク練習法です。
・空になったペットボトルを台に置きます。
・15cmほど離れた場所にブリッジを作り、ストロークする。
・ペットボトルの口の中にキューが当たらずに入るようにするという方法です。
この方法で上下左右にぶれずにストロークできるフォームと技術を身につけましょう。
手玉の真ん中を確実に撞けるまでの修行です。
間違ったビリヤード
一見カッコよく見えても間違った打ち方は、上手な人の前では恥ずかしいのでやめておきましょう。
強く打っておけばどこかに入るはNG
初めのうちは特に「強く打っておけばどこかに入るだろう」と考えて撞いている人がいます。確かに運がよければボールは入りますが、手玉もポケットしてしまう可能性があがります。
上達するとボールを1つ入れるのは当たり前。
次を打ちやすいように手玉の位置をコントロールするようになります。
とにかく強く打つというのは上達する気がありませんと言っているようなものです。
バックハンドで撞く
カッコよく見られたいので、バックハンドを覚えたい人は、うまくなりません。
”バックハンドで打たなければいけない人=ビリヤードがヘタな人”です。
台のレーンの上に乗っかって背中にキューを通して打つ方法なのですが、この撞き方はファールです。
ビリヤードは片足の裏が地面に着いていなければファールになります。
「背が高くて片足ついてればファールじゃないじゃん」なんて突込みがありそうですが、「その撞きかたしたあと手玉を思い通りの場所に手玉をリードできますか?」ってことなんです。
仮にバックハンドでポケットできたところで、次の的球をポケットできずに交代となるだけです。
つまり、試合なら負けます。
プロが試合中にバックハンドで打っているところを見たことがありますか?絶対にしませんよね。
一緒にプレーしている友達がバックハンドをやろうとした場合、「それファールだから」と言ってやめさせます。
もしバックハンドで打つような状況なら利き手ではないほうで打つか、テクニカルブリッジを使いましょう。
マイキュー
例えば安いギターを買うと長続きしなくて、せっかく買ったのに練習しないなんてことがありますよね?
ビリヤードのキューに10万円も出せないという人もいるでしょう。
初心者の人でも立派なキューがお手ごろな値段で買えたりします。
下に紹介しているのは、初心者用のキューセットです。
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キュー、キューケース、グローブ、タップメンテナンスツール、シャフトメンテナンス用品、キューホルダー、チョーク付きチョークケースの豪華7点セットで27000円になっています。
基礎を極めるのが近道
どんなスポーツや趣味でも結局は基本が一番大事なんです。バスケットボールやサッカーも反復練習することによって、技術が身につきます。
ビリヤードは精神面も大切で、ゴルフのようにメンタルも必要です。
うまくなるには練習あるのみで、今回コツを覚えたら、繰り返し実践する!
常にボールの真ん中を撞くことができるようになれば、真ん中からずらしてボールの上下左右を撞くことができるようになります。
しばらくは真ん中を撞いて思い通りのコースにまっすぐ打てることがビリヤードでは一番大切です。
正しいフォーム身についてしまえば、カッコよく見えるし上達も早くなりますよ。
「上手な人ほどフォームがキレイ」ということを覚えておいて、ビリヤードの練習をしましょう。
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