可愛らしい花が咲くのですが、りんごとカモミールの花の香りが似ているので、お茶にしたときにほんのりリンゴの香りがするんです!
僕は普段アールグレイだけでなく、ミントティーやジャスミンティー、カモミールティーなど日によって飲み分けています。アメリカでは日常的に飲むハーブティーです。
様々な効果のあるカモミール。女性に嬉しいだけでなく、男性でも効果が期待できるので紹介していきます。
カモミールとは
カモミールはキク科のハーブで日本名は”カミツレ”
英語名は”chamomile”になります。
日本薬局方にも1962年までカミツレ花として記載されていたので、漢方薬として認識されていたようです。
4000年前の古代エジプトでも薬草として使用されていたようで、ハーブの中で最も古い歴史を持っています。
西洋では古くから愛飲されていて、こちらアメリカでもとてもポピュラーなハーブティーです。
カモミールは家庭でも栽培できるハーブです。
カモミールの種類
カモミールの種類は大きく分けると2種類で、ジャーマンカモミールとローマンカモミールが使用されていて、共にキク科。
ハーブティーには主にジャーマンカモミールが使用され、ローマンカモミールはお茶にすると若干苦味があるのでアロマテラピーなどでよく利用されています。
ジャーマンカモミール
学名はMatricaria recutita/Matricaria chamomila。
カモミールというと、一般的にはジャーマンカモミールを指します。主に花の部分を摘み取ってお茶にするので薄黄色のお茶になります。
リンゴのような甘い香りがします。ハーブとしての効き目が穏やかなので、子供にも適して、口当たりもやさしいので人気のハーブです。
紅茶やお茶がカフェインで眠気が覚めるのに対し、カモミールティーはデカフェインでリラックス効果があるので、どちらかと言うと眠くなります。
ジャーマンは、ローマンよりも体への作用が優れているらしく、ドイツでは化粧品の原料などにも使用されています。
ローマンカモミール
学名はAnthemis nobilis。
ローマンカモミールは、苦みがあってお茶としてはあまり向いていない種類です。
どちらかと言うと”心や精神”に作用するとされており、重に精油として使われるのでアロマテラピーなどに使用されています。
カモミールの効能や効果
・安眠作用
・リラックス効果
・胃腸の働きを整える作用
・炎症やアレルギーを抑える(鎮静作用)
・口臭予防
・血流改善、冷えの解消
・風邪の予防と初期症状対策
・美肌効果
医療先進国であるドイツでは濃いめに淹れたカモミールティーを、歯肉炎や口内炎の治療や予防マウスウォッシュとして使用することがあります。
保湿効果も高いようで、入浴剤やシャンプー、リンスなど様々なスキンケア用品にも使われるハーブです。
さらに筋肉の組織を落ち着かせる作用があり、腹痛や胃痙攣、女性の生理痛などを和らげる効能があると言われています。アメリカでカモミールティーが日常的に飲まれているのですが、この胃腸への作用と女性に効果があるという理由が大きいです。
冷え性にもよく、精神的にリラックスもでき、カモミールティーを飲んだ後は安眠できるというのもうれしい作用です!
僕の場合、冬場にうがいをするときに使ったりもします。
カモミールティーのおすすめの飲み方
僕は基本的には温かくして飲みますが、アメリカでは冷やして飲む人もいます。夏場は冷たくして飲むのもいいかもしれません。
日本人だとハーブティーが飲めない、苦手という人は結構います。
パクチーが苦手という人が多いのと同じで匂いやクセがダメだという人もいるでしょう。
そんな人でも簡単にカモミールティーが飲みやすくなるおすすめの方法をピックアップしました。
健康を気にしていたり効果的に摂取したいけど、飲みづらいという人は参考にしてみてください。
ハチミツで甘くする
カモミールティーと相性がよく甘みと香りを足せるのがハチミツ。普段ホットで飲む時に、ちょっとハチミツを入れると匂いが苦手な人にも飲みやすくなります。
※砂糖の甘みでも問題ありませんが、ハチミツの香りのほうがおいしさが増します。
ハチミツ入りならお子さんでも飲みやすくなります。
ミルクを加えるという方もいるようですが、僕の場合は紅茶のミルクティーを連想してしまい、飲んだ時の違和感があるので苦手。
しょうがを加える
しょうがを目の細かいおろし金ですりおろして、しょうが汁をカモミールティーに混ぜます。
※しょうがの繊維を入れてしまうと口当たりや飲み心地が悪くなるので、しょうが汁のみを入れるのがポイントです。
風邪の引きはじめや、冬にはおすすめの飲み方です。
しょうが汁とカモミールで身体がポカポカになります。
夏に飲むとポカポカになりすぎて安眠効果よりもしょうがの効果が利きすぎ寝れなくなった経験があるので、しょうがの量に注意が必要。
僕のベストは、冬に少量のしょうがとハチミツをマグカップで作ったカモミールティーに入れて、香りを楽しみながら睡眠2時間前に飲むのがおすすめ!
その他ハーブティーとブレンド
アメリカでは、カモミールティー自体がオフィスや家庭に置いてあるのは当たり前。
さらにハーブティーの種類も多く、市販のティーパックでも4種類のハーブが混ざっていてカモミールも含まれていたりします。
紅茶やローズヒップティーに混ぜたり、好きな組み合わせを楽しむこともできます。
カモミールティーの注意点
良質のカモミールティをなるべくを選び早く使い切りましょう。
お茶に限らず、食べ物や飲み物はオーガニック(無農薬)が好ましいのです。
無農薬の場合、虫や虫の卵がついている心配をする方がいますが、熱湯で作るので虫の心配はありません。
しかしずっと飲まないで置いておくと、虫がわいてしまう可能性もありますので早めに使い切りようにしましょう。
キク科のアレルギーのある人
ブタクサやヨモギなどのキク科の植物に対して花粉症やアレルギー反応がある人は、同じキク科のカモミールでもアレルギー反応を引き起こす場合があります。
アレルギーがある人が飲むと喉がイガイガしたり、かえって体調が悪くなることがあります。
キク科にアレルギーがある人は、飲むのを控えてください。
妊娠中の方
カモミールには、筋弛緩作用と子宮収縮作用もあるとされているので、流産や早産を引き起こしてしまう可能性があるともされています。
カモミールティーを飲む前に、妊婦の方はお医者さんに必ず相談するようにしましょう。
カモミールは入浴剤としても使える
僕の場合、もともと家で作っているミントをティーバックにいれてお風呂に入れていました。
ミントはスースーするので主に夏に使いますが、カモミールも入浴剤としてお風呂で使用出来ます。
僕の経験ではミントが夏向きなのに対して、カモミールは冬向き。
お風呂に入れればカモミールのやさしい香りを嗅ぎながらのんびりリラックスできますし、お肌の弱い方にもおすすめです。
市販のティーパックのカモミールティーをそのまま使ってもいいのですが、飲んだ後のティーパックを取っておいて使うのもアリです。
お風呂に入れるとほんのり香りがして気分良く湯船に浸かっていられますよ。
”お肌にもいい”といわれているので入浴剤としてもおすすめなんです!
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カモミールティーのまとめ
・薬用としてカモミールティーを飲む。女性はもちろん男性の健康にも◎
・体内、体外の効果はもちろん、リラックス効果もあり、精神面でも◎
・飲み方のアレンジも簡単で飲みやすい
・カモミールは飲むほかにも使い道あり
アメリカでは紅茶に並ぶほど身近にあるカモミールティー。
さらにカフェインを気にするケースが多いアメリカでは、デカフェイン(カフェインが含まれていない)というのもよく愛飲される原因でもあります。
味や飲みやすさだけでなく、カラダのことも考えて飲まれているカモミールティーを紹介してきました。
実際に僕が一番体感している効果は、リラックスと安眠。
普段昼寝をしないのに、カモミールティーを飲んだ場合は昼寝できるし、夜飲んだ場合は寝つきがよくなります。
健康を気にする人や、普段の飲み物のレパートリーを増やしたい人は、是非試してみてください。
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