最近ではテレビゲームや、オンラインゲーム、TVなど体を動かさなくても楽しめることがたくさんあります。
体を動かす趣味ならゴルフやテニスといったものもあれば、アウトドアで楽しめるキャンプや釣りといったものもあります。
でもこういう趣味って天気や時間に左右されるし、激しいと筋肉痛やケガをしかねませんよね。
室内でいつでもどんな天気でも、さらに一人でも楽しめるのが「ビリヤード」なんです。
ビリヤードは奥が深く、簡単そうに見えて難しいのですが、少し練習すればすぐに上達するし楽しめます。
ビリヤードってどんな競技?
白い手球というボールを、キューというタップ(皮)が先端に付いた道具で突いて、的球に当てて落としていくゲームです。
ビリヤード (billiard) は、大きく分けると「キャロムビリヤード」「ポケットビリヤード」というゲームがあります。
キャロムビリヤードは、白球と赤球を使って行う競技で、台にもポケット(穴)がありません。このブログでは、現在日本の主流なゲームであるポケットビリヤードに焦点を当てていきます。
アメリカではポケットビリヤードのことを「ビリヤード」とは言いません。通常は「Pool」プールと呼ばれており、台やキューも「Pool table」「Pool que」と呼びます。
「プール好きか?」と聞かれて、スイミングだと思っていたらビリヤードだったなんてこともあります。
ポケットビリヤードは、白球を手玉として的球(色の付いたカラーボール)をルールに従って落としていく競技です。
ビリヤードで使う道具
実際にビリヤード場に行ったことがある人はわかると思いますが、プレーするのに必要なモノを説明していきます。
ビリヤード台(テーブル)には、通常4隅と縦の真ん中(左右)の合計6箇所にポケットがあり、この穴に的球を落としていきます。
このテーブルには、ラックを組むための木枠やテクニカルブリッジという熊手のような先端の棒が備え付けられています。
テクニカルブリッジは手玉の位置が遠く自力でブリッジを作れないときに使用します。
ボールは手玉(白球)と的球15個の計16個。
手玉を突くためのキューと、そのキューの先端(タップ)に塗るチョークが必要です。
ボールの突き方
スタンスはほぼ肩幅から少し広めでぐらいで狙う方向に対してまっすぐ広げます。(横じゃなく縦に広げる)
利き足が後ろで、利き足ではないほうが前になります。
手を伸ばし手玉の15cmほど手前に、利き手の反対の手でブリッジ(キューがぶれないように通す穴)を作ります。
前傾して顔をキューに近づけて、利き手でキューのバット(後ろの持つ場所があるところ)を持ち肘を約90度になるようにします。
肩から肘までを固定し、肘から下の部分をプラプラさせる要領でキューを前後させて手玉の中心を突きます。
ビリヤードのゲームの種類
日本で行われるビリヤード競技は、主に「ナインボール」「エイトボール」で、一人でプレイしてスコアをカウントする「ボウラード」というゲームもあります。
・ナインボール
・エイトボール
・ボウラード
この3種類のやり方を簡単に説明しておきます。
ナインボール
1番(黄色)のボールをフットスポットに置いて9番(黄色ストライプ)が中心に来るように菱形にラックを組みます。
ブレイクショットは必ず1番に当ててゲームを始めます。
その後は数字の小さい的球から順番に当てていき、ファール、スクラッチ、ポケットできなかった場合は、プレイヤーの交代となります。
一番小さな数字(的球)に当たった後にほかのボールがポケットした場合でも、継続してプレイすることができます。
9番を落とした人が勝者となります。
エイトボール
15個のカラーボールすべてを使い8番(黒)を中心に置き、底辺の左右にハイボールとローボールを配置し三角形にラックを組みます。
ローボールが1番から7番(単色のボール)、ハイボールが9番から15番(ストライプのボール)です。
初めにボールをポケットした時点でハイかローのグループが決定しますが、ハイとローの両方を同時にポケットした場合、プレイヤーがどちらかを選択して宣言します。
自分の的球ならどの順番で落としていってもかまいません。
選んだグループのボールをすべてポケットに落とした後、8番を狙う権利が与えられます。
8番ボールは必ずコールショットしなければならないので、どのポケットに落とすのか宣言をしてください。
もしコールしたポケットと違う場所に落とした場合やゲーム途中に8番を落としてしまった場合もその場で即、負けとなります。
コール通りのポケットに8番を落とした人の勝ちとなります。
ボウラード
1番から10番のボールをフットスポットの上に三角形のラックを組みます。
ブレイクはフットスポット(三角形の頂点)のボールに当てて行います。
ボーリングの要領でゲームを進めます。10フレームまで行い、1イニングですべてポケットすればストライク、2イニングですべてポケットすればスペアとなります。加点方法もボーリングとまったく同じ方法です。
ブレイク後ポケットできなくてもファールでなければ、そのまま第1フレームの1イニングとしてプレーを続けます。
ファールもしくは的球をポケットできなかった場合はイニング終了となります。
ボーラードは好きな順番に的球を落としてかまいませんが、すべてコールショットですので指定したポケットに落とせなかった場合(違うポケットに入れてしまっても)はイニング終了となります。
ボーラードの得点は実力を示すランク分けに使用されることがあります。
一人で練習するときは集中してコールショットのボーラードをしてみるのがおすすめです。
ローカルルールや大会など公式戦によって取り決めがある場合を除けば、楽しくビリヤードをするのが一番いいでしょう。
正式な細かいルールを知りたい方はに、ポケットビリヤード ルールブック改訂版が日本ビリヤード協会公式ホームページの中にありますのでそちらをご覧ください。
ビリヤードをするときのマナー
ビリヤードのテーブルは台にラッシャという大きな一枚布が貼り付けられていて、この布のコンディションによってボールの転がり方や回転に影響してきます。
ですから、台の上に飲み物を置いたり、くわえタバコでプレーしてラッシャを傷つけたり濡らしたり汚す行為はやめましょう。
プレイヤーが突くときは視界に入ると邪魔になるので正面に立たないようにしましょう。音や声もショットの邪魔になるので突くときは静かにしておきましょう。
これはビリヤード場あるあるですが、初心者がよくやってしまうミスをひとつあげておきます。
隣の台のプレイヤーが構え(モーション)に入っているときに自分も同じ場所に立って打たなくてはならない場合、隣の人の邪魔にならないようショットを打ち終わるまで必ず待ちましょう。
ビリヤードの魅力って?
一言で言えばビリヤードは楽しいってことなんですが、はまる人には人それぞれの理由があります。
「やってる姿がカッコイイ」とか「ボールが激しく転がってスゴイ」なんて人もいると思います。
実際にやってみると、勝ち負けよりも狙った場所にボールを突けて、狙ったポケットにボールを落とせるとちょっとした快感なんですよ。
”思い通りにコントロールできた”という満足感と成功した達成感がすごくあるんです。
逆に狙った通りにうまくいかないと、”何がまずいのか、次は狙い通りにいくように”という向上心が出てきます。
初めてヒットが打てた少年はまた打ちたいと思うだろうし、三振してしまったら次は打ってやろうと思う気持ちに似てるかもしれません。
ビリヤードのゲーム中は、ものすごく落ち着いてプレーする必要があるので、集中力が鍛えられます。
ビリヤードは誰でもできる
趣味を探している人にビリヤードをおすすめしたい理由がいくつかあります。
ビリヤードって年齢や性別で差が出にくい競技なんです。
女性と男性が一緒にプレーした場合、女性が勝つことも普通にありますし、少年が大人に勝つこともまったく不思議ではありません。
最近では女性のプレイヤーも増えており、日本やアメリカでも女子プロも活躍しています。
さらに初心者と上級者がビリヤードで一緒にプレーする場合、ハンデキャップをつけることでゲームを楽しめます。
正確なショットをする技術にものすごく左右されるゲームですが、精神力、集中力でゲームが決まってしまうことがよくあるのでメンタルが非常に大事になってきます。
ショットは半年から1年もすれば安定した技術を身につけることが可能なんですが、ビリヤードにおいてのメンタルは修行の境地に近い集中力が必要です。
肉体よりも精神力の要素も強いので誰でもできて、楽しめる競技なんです。
趣味としてのビリヤード
初めはどんな趣味でも、誰でも最初は初心者なのでうまくできません。
天候に関係なく、ビリヤード場が営業していればいつでもプレーできるビリヤード。
男子や大人が楽しむイメージがありますが、子供から大人まで、男女関係なく遊べます。
半年もすれば狙ったボールを入れることができるようになり、的球がポンポン入るようになると楽しみも倍増します。
上達すると次の的球が打ちやすいように、どこに手玉をコントロールするかを考えるようになります。
集中力だけでなく知識や経験を積むことによって、どんどん上達していきます。
そうなるころには自分のキュー(マイキュー)を持って、バリバリ的球を落としていけてビリヤードの虜になっているはずです。
やったことがある人も、まだビリヤードをしたことがない人も、一度友達とやってみてください。ホントものすごく楽しいですよ。
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